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1月11日
高岡なべ祭り・万葉線利用者アンケート調査の
お手伝いに行って来ました。
(報告)


富山県高岡市にある加越能鉄道万葉線は、路線廃止とバス路線転換宣言から、皆さんの力で平成13年4月に第3セクターでの運行を開始しました。


アンケート調査

その支援団体であるRACDA高岡の皆さんが、1月11日・12日に開催された「高岡なべ祭り」において万葉線利用者に対してアンケート調査をされましたので、ほんの少しでしたがその調査のお手伝いに行って来ました。アンケートの内容は、今年12月に導入される新型車両今年4月から値下げされる新料金体系毎週水曜日の市民ノーマイカーデーについて などです。

万葉線高岡駅ホームで約120人に対面でアンケートを行い、回答された方には、新型車両のデザイン募集の葉書を渡すということでした。

アンケートの内容など吟味する時間がなかったということでしたが、祭りの期間に、多くの人が利用することに着目し、素早い動きをされ、その時だけの活動に留まるのではなく次に繋がる内容であることに、とても、感心しました。


ラクダキャラバンどこでも参上!

RACDA高岡では、「こっちから行きまんがな〜どこでも参上」をキャッチフレーズに街づくり提案(万葉線再生計画)の説明に、「ラクダキャラバン」として町中に出かけられました。自治会や公民館、商工会議所などに出かけ、説明し、質疑を受け、親睦を深めるといったことを何回となく繰り返えされたとのこと。

このことは、万葉線を存続させる上で、とても、重要で、こちらの熱意をどれだけ正面切って本音として伝えることができるか、ということで、時に、空回りや空虚感にもさいなまれたこと事もあったようですし、そこでの反応が反面教師とも成り、自分たちの活動の力にもなったようです。万葉線の問題は、一事業者の問題でも、沿線住民だけの問題でもなく、地域全体の問題で、バスが無くなることや商店が無くなることと同じ問題で、この事をみんなで解決していかないで、地域の問題を解決していくことにはならないと言うことを訴えられたことは、大きいようです。


なべ祭りでパークアンドライド

このなべ祭りでは、パークアンドライドが実施されていました。高岡市役所や高岡商工ビル駐車場などから会場まで万葉線を利用すると、往復の電車乗車票(無料)が進呈され、直接、万葉線利用して会場へ来られる方は、祭り時間限定で運賃半額とされていました。

また、中心商店街で買い物をすると、抽選券やなべ券(200円)が渡され、スタンプラリー等も取り入れられ、活況を呈していました。高岡駅のホームには、万葉線関係者がいて、実際の乗客数をカウントしていました。夕方に、当日の乗客数の状況を伺ったら、普段の日曜日に比較して、3から4倍もの数で、先の仕組みがうまく機能していたようです。


コミュニティバス・こみち

このプロジェクトにも、RACDAの方が関わっていて、特に武山国立高岡短大助教授は、バスやバス停のデザインをされるなど苦労されていました。高岡駅前の万葉線ホームの直ぐ隣がこのバスの発着場となり、1周40分の20分間隔100円で走っていました。

言うならばホームタッチ出来る形ですが、発着場がJRの土地であることから、これを実現させるためにも、また、一苦労合ったようです。(社会実験の際は、この形は実現できませんでした)今回は、お祭り開催のため、通過しませんでしたが、このバスも、金沢のふらっとバス同様にアーケードの下を走ります。

また、その区間は、フリー乗降区間であり、「手を上げればどこでも停まる」ものです。バスの中には、バス停ごとの乗降客数のグラフが掲載されていたり、買い物共通乗車券引替券(中心市街地で2000円以上購入された方に、コミュニティバス・万葉線電車・加越能路線バスの乗車100円分)が吊してあったりと工夫が一杯。降車されるお客さんが、皆さん、ありがとうと言って降りられる姿に心打つものがありました。


安全島 ? 社会実験のために

万葉線は、車道はもちろん、専用軌道、そして、庄川の鉄橋を走ります。

お客さんが電車に乗る所も、岐阜のように白線を引いただけの所もあれば、専用の安全島の所もあり、また、専用のホームになっているところもあります。

そんな中で、今度の岐阜の社会実験で、実行してみてはと思ったこと事が一つあります。それは、交差点などにある安全島の位置です。岐阜の場合、交差点の前に安全島があるケースが多いのですが、万葉線の場合、中には、交差点を過ぎた位置に安全島を設置してある個所が見受けられました。

手前では、右折車用のレーンとなり、交差点を過ぎたその先が安全島であり、右折車の邪魔にならないと言うことです。安全島のない岐阜では、乗客が降車後、平場の安全島に取り残されることが考えられますが、社会実験で安全島を作ることが可能であれば、試してみたいと感じました。


キーワード

RACDA高岡の方とお話しを伺った中で、幾つかのキーワードがあったように思います。

一つは、万葉線問題懇話会の蝋山昌一会長(高岡短大学長)の指摘。

二つ目には、万葉線対策協議会の存在。協議会の資金を、その時、その時の状況に応じフレキシブルに支出できることで、活動がしやすかったこと。

三つ目に、都市の格。路面電車があると言うことは、それだけで、都市の格が違うのだ。人口や面積の問題ではなく、路面電車には、都市の誇りを担っている。