1・イベント関連各種

 商店街と住宅地と路面電車の相互を結ぶカラクリの一つとしてイベントの方策を求めた。せっか く電車のある街なので「電車を活かした街の賑わい」というものをたまに年中行事に埋め込んでも よいのでは、と考えた。電車と販促が関わる点をさぐり、年中行事においてイベント化して盛り上 げる事を多彩に催す。

 実現方法として、各商店が同業種ごとに集まり、企画を練り込み、それを商店会全体でイベント 化するスタイルが考えられる(当番制の持ち込み企画、と考える)。それぞれのテーマと併せて、市 民の参加とが開花する方策を具体化し「その媒介としての路面電車」という視点を堅持する。旨い 目が出れば、継続的に情報発信力を維持しながらイベントを打って行くことができる。

ポイント

 「街頭をアミューズメント施設化」した企画を、列車と街頭との連携の一貫として打つ。そこに は「各商店主の顔が見え、各読者が参加している」雰囲気を醸し出す要素を企画に盛り込む。

それは商店街の特質を踏まえて求めた一つの重要な概念として、同業者同士の横の連帯がある。 個々の商店が同業種同士連動した姿が求められる。そして、当番となった業種の商店グループが他 の商店の販売促進を行うという流れは、2つの面で意義を発揮するだろう。

◆ 同業種同士が集まることによる結束の高まりから、結果として地域としての情報発信力が強くなる可能性。

◆ 当番が持ち回りであることから来る商店主全体の当事者感覚の涵養から、よりハイレベルの連帯形成を促す可能性。

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1a. 沿線街頭のプリクラによる「街頭オリエンテーリング」

(記録用に全てのシールを貼った登録用紙は街頭のしかるべき展示施設で発表)

これを地域限定的な発送で、各機の柄を岐阜商店街オリジナルのものとする仕組みとセットで、「スタンプラリー」の今日的なスタイルを築く。


参考

・プリクラ:「ぷりんと倶楽部」と呼ばれる街頭設置型のミニシールプリント撮影現像機で、シールプリントの枠 に、電子的な柄を自在に発生させることができる。メーカーの用意したそれぞれの枠は季節ごとに新しいものに 切り替わり、利用者に飽きが来ないように工夫されている。



1b. 定められた街頭の写真を収める「街頭バイアスロン競技」

(作品は街頭のしかるべき展示施設で発表)


予め定めておいた岐阜の街の風景を、(移動時間の割り出しがされている)、市内一円の写真スポッ トを条件をみたしながら撮影して行く。撮影内容の評価(芸術点)と規定時間からの上下差によっ て点数が決まってくるゲームである。街並保存の観点から、現在の街路の姿を知ってもらうよい機 会であると捉えている。

方法●ターゲットを用意する。撮影用データシートをそれぞれ渡し、条件をクリアすることを義務 づける。

目的●商店街の販売促進、路面電車の乗車促進とともに、市民や周辺住民の人達に、普段 しられない岐阜の姿を知って、広報してもらう、というアピールを期待する。

効果●参加者は漸増し、岐阜の姿を幅広く知ってもらえる様になるのではないだろうか。

展開●専門性やパズル性、クイズ性をつける事で、さらにゲームとしての条件は違ったものとなる。

参考

・バイアスロン競技:オリンピック等の競技大会においてライフルを使った射撃と移動時のランタイム(規定時間より多くても少なくても減点される)をそれぞれ別の尺度で競い、その合計点によって勝負を決める。ここで云う「街頭バイアスロン」は、工業デザイナーの中田和夫氏が提唱する、カメラ撮影による通称「フォトバイアスロン」を応用した競技を想定している。ゲームの構築方法次第では「買い物競争」的要素を盛り込むことも可能で、「街」と「商売」を結び付ける足掛かりとできる可能性がある。


1c. 商店会連合のイベント等に便宜の無償供与を行える協定

たとえば「抽選会場車兼、会場移動用無料路面電車」などを実現するために当日運行の全車両の一部を自由に使える、等

都心の商業地と都心郊外を結ぶ路面電車は、相互に立場を分担しながら、共存して行かなくてはならない存在であるだろ う。そのような前提条件から考えて、相互の便宜供与というものが、もっと本格的に行われてもよいのではないかと考え た。例えば、こういうことでどうだろうか?使い道にいろいろあるが、売り出し時の抽選会場車や、移動展示室、

・抽選会場車:商店会連合主催の売り出し時に、車内を販促のために設定する懸賞の抽選会場のひとつとし、利用者の移 動の便の確保と抽選待ち行列の解消の2役を買う。あわせて郊外の指定駐車場を設定する。(抽選補助券以上をもつ人のみ 利用可、などの点で収支の調整を図る)

・会場速達車:借り上げて、売りだし会場アクセス用の交通機関として走らせる等も考えられる。これについては犬山遊園へのモノレールと同様、運行外のダイヤを多数設定しておき、必要に応じその筋に走らせるという手法が考えられる。商店街や市民団体の要請に即座に応えられる、ということのアピールとして行けるメリットがある。

参考

・納涼電車:電車の冷房がまだ珍しかった頃などに、トロッコ状の電車を使って外の風を感じられる電車を夏期に走らせたりした。当地では昔、外装鈑を取り去り、網を廻らせての特別な納涼電車を走らせたこともある。遠藤との一体感が、より感じられる。車内冷房が一般的となった現在では余り盛んではないが、地域によっては車内に風鈴を飾ったりして雰囲気を出している。
・ビール電車:ビール会社や地元食堂と鉄道事業者が中心になって推進する、納涼電車のビアガーデン版。車内でビールやおつまみを売り、乗客は眺めを楽しみながらビールを味わう。良い設備と良いロケーションに恵まれると非常に斬新かつ便利な赤堤灯となる。近年、外装全面に広告を廻らすタイプのものも出てきており、広告灯としての機能も盛り込まれはじめている。

「電車と常に関わる街」という位置付けを実現


各商店街共通の

路線を一つの軸としたスタンプサービス。

複数の商店街のスタンプカードを、電車を媒介させる形でひとつにつないでみる。それぞれの商店 街でのシステムはそのままに、数ポイントのプレミアをつけ、従来通り使ってもらう。


想定した個別商店街のカード

概要●商店街で設定されたスタンプカード他のサービスを、電車を媒介させる形でひとつにつない でみる。それぞれの商店街でのシステムはそのまま。

方法●精算、景品は各商店街のものを踏襲し、用紙だけの提供という形。簡易型自動改札を導入で きる停留所の設計が前提となる。

目的●電車が買い物上のひとつの起点となることをアピール。

効果●従来の仕組みと比べたときに、不都合がないと感じれば、スムーズに移行できるのではない か。