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3.街の変化を見せる手段

高い視線を生かした車窓風景と街並との連携

高い視点からの眺望というクルマにない楽しみのタネをもつ電車は、都市が「楽しみ」を織り重ねる様を小道という一瞬のスリットを通してフラッシュバックする。変化や楽しみをラフスケッチさせ、これから丹念に街の変化を掴みに行くアタリをつけるステップを上手に踏ませてくれる。街路正面と対向するクルマとは違い、街路と直接向き合う電車車窓の特徴である。

停留所、停留所間、遠景、近景のどれもが特徴あるディテールをもって来訪者それぞれが描く「街の中の地図イメージ」を育ませる。そのことで街のつくりと共に街への期待感のタネを電車を降りた時にはっきり把握できる。またその際、本当の地図があればイメージを具体的な情報に簡単に置換えられ、街の把握を深めることができる。この両面を意識して「街づくりの上での情報の置き方と示し方」について探った。


III-3a.街づくりへの指針

岐阜が「夜の街」であるとして、夕暮れ後のイメージについて考えてみると、停留所は灯りのゲートとして、停留所間は道頓堀の両岸にも似て、まばゆく楽しい仕掛けが、遠景においては都心らしくビル灯りの途切れることなく、そして近景では商店主の笑顔が絶えることのない、こういったことになるだろうか。

また、昼間でもそれぞれ、停留所は楽しみへのゲートとして、停留所間はウインドショッピングに応えるファサード、遠景ではビルの屋並と山、河との取合せ、近景での商店主の笑顔、 これらに変化できる。

(なお残念ながら、この項目の具体案はない。ただし今回の各提案全体の基調が同方向を持つので、ディテールは大部分、他に譲っている)



 

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III-3b.サイン表示の展開

小道のスリットから見た街内部のフラッシュイメージを、街を巡る際の道標にさせる「解説のしくみ」が必要である。停留所に降りて街へ向かう最初にその情報に触れれば、曖昧なフラッシュイメージは確実な情報への手がかりとなる(インテリア、エクステリアの項参照)。また、街中でも情報を取得させて、スムーズに買い物や散策を続けさせることも重要である。この考え方を提示し、印刷形式のプリミティブな情報提供を中心とする、沿線に最適化したサイン計画を提示した。 (インテリアエクステリアの項参照)。


 

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